データ消去には、NIST SP 800-88、DoD方式、NSA関連仕様、ADECやJITADの認証制度など、さまざまな規格・ガイドライン・認証があります。
ただし、これらはすべて同じ役割を持つものではありません。組織がデータ消去の方針を決めるためのガイドライン、記憶媒体を処理する技術規格、ソフトウェアが実行する消去方式、製品や作業プロセスを評価する認証制度などに分けられます。
現在のデータ消去では、「上書き回数が多い方式を選べば安全」とは限りません。保存されていた情報の機密性、HDD・SSDなどの媒体、再利用の有無、媒体の状態、消去結果を検証・証明できるかを含めて判断することが重要です。
このページでわかること
規格名や上書き回数だけで消去方法を選ぶのではなく、情報の機密性、媒体、再利用の有無、検証・証明の必要性を整理したうえで適切な方法を選びましょう。
| 名称 | 種類 | 主な役割 |
|---|---|---|
| NIST SP 800-88 Rev.2 | ガイドライン | 情報の機密性や媒体に応じて、組織がサニタイゼーション方法を選ぶ考え方を示す |
| IEEE 2883 | 技術規格 | 記憶媒体のサニタイゼーションに関する技術的な方法を整理する |
| DoD・Gutmannなど | 旧来の上書き方式名 | 固定値や乱数を一定回数書き込む処理として、一部ソフトに残っている |
| NSA Evaluated Products Lists | 評価済み製品リスト | NSAの仕様を満たす磁気消去装置・破壊装置などを掲載する |
| ADEC | 第三者認証制度 | 消去技術や消去プロセスを認証し、第三者証明の仕組みを提供する |
| JITAD | 業界団体・資格制度 | IT資産の適正処分を推進し、データ抹消ソフトウェアなどを評価する |
データ消去に関する情報では、「NIST方式」「DoD規格」「ADEC認証」など、異なる種類の名称がまとめて「規格」と呼ばれることがあります。
しかし、実際には次のように役割が異なります。
| 分類 | 意味 | 代表例 |
|---|---|---|
| ガイドライン | 組織が処理水準や方法を選定・管理するための考え方 | NIST SP 800-88 |
| 技術規格 | 媒体をサニタイズする技術的な方法や要件 | IEEE 2883 |
| 消去方式 | ソフトや装置が媒体に対して行う具体的な処理 | 上書消去、暗号化消去、磁気消去、物理破壊 |
| 上書きアルゴリズム | 固定値や乱数を書き込む回数・順序を定めた方式 | DoD 5220.22-M、Gutmann方式 |
| 認証制度 | 消去ソフトや装置、事業者の作業プロセスを第三者が評価する仕組み | ADEC、JITADの資格制度 |
| 消去証明書 | 特定の端末や媒体に対して実施した処理結果を記録する書類 | データ消去証明書、作業報告書 |
例えば、NIST SP 800-88は特定の上書きパターンを示す方式名ではありません。また、ADECは上書き回数を定める規格ではなく、消去技術や作業プロセスを第三者として認証する制度です。
したがって、「NISTとADECのどちらが安全か」と単純に比較するのではなく、NISTなどを参考に組織の消去方針を決め、その方針を実現できるソフト・装置・事業者を認証情報などから選ぶことが重要です。
データ消去ソフトやサービスには、「NIST準拠」「DoD方式対応」「NSA基準」といった表記が使われることがあります。
しかし、規格名だけでは、次の点を確認できません。
「規格に準拠している」という表現を確認したら、規格名だけでなく、具体的な処理内容、対象媒体、検証方法、証跡まで確認しましょう。
NIST SP 800-88は、米国国立標準技術研究所が公開している、記憶媒体のサニタイゼーションに関するガイドラインです。
2025年9月にNIST SP 800-88 Rev.2が公開され、2014年に公開されたRev.1を置き換えました。Rev.2は、情報の機密性に応じて、適切な技術と管理策を備えたメディアサニタイゼーションプログラムを組織として構築することを主眼としています。
NIST SP 800-88は、「ディスク全体へゼロを1回書き込む」といった単一の消去アルゴリズムを示すものではありません。
対象となる情報の機密性、媒体の種類、再利用の有無、想定される復元手段などを踏まえ、組織として適切なサニタイゼーション方法と管理策を選定するためのガイドラインです。
製品やサービスに「NIST準拠」と書かれている場合は、次の項目を確認しましょう。
データ消去の処理水準を検討する際は、Clear・Purge・Destroyという分類が使われます。
| 処理水準 | 基本的な考え方 | 想定される場面 |
|---|---|---|
| Clear | 一般的なユーザーインターフェースなどを通じたデータへのアクセスを困難にする | 同一組織内での再利用など |
| Purge | より高度な復元手段を考慮し、対象データへのアクセスを困難にする | 社外への売却・返却・譲渡を伴う再利用など |
| Destroy | 媒体を使用不能にし、対象データの読み取りを困難にする | 再利用しない機密媒体の廃棄など |
Clear・Purge・Destroyは、情報の重要度だけで機械的に決めるものではありません。
例えば、正常に動作するHDDを社内で再利用する場合と、機密情報を保存していた故障SSDを廃棄する場合では、選ぶべき処理が異なります。媒体の構造、状態、再利用方針、外部流通の有無を含めて判断します。
NIST SP 800-88 Rev.2では、個別媒体に対する方法を列挙するだけでなく、組織としてサニタイゼーションを継続的に管理する考え方がより重視されています。
主に確認したいポイントは次のとおりです。
そのため、NIST SP 800-88を参照する場合も、「何回上書きすればよいか」だけでなく、選定・実行・検証・記録・廃棄までの運用全体を設計する必要があります。
データ消去では、処理を実行したことと、処理が正常に完了したことを分けて確認する必要があります。
検証時には、次の項目を確認します。
法人では、検証結果を消去ログ、作業報告書、消去証明書などとして保存し、資産台帳と照合できる状態にすることが重要です。
適切なデータ消去方法は、記憶媒体の種類によって異なります。特にHDDとSSDではデータの保存・管理方式が異なるため、同じ上書き処理を一律に使用しないよう注意が必要です。
| 媒体 | 再利用する場合 | 廃棄する場合 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| HDD | 上書消去、対応するファームウェア機能 | 磁気消去、物理破壊 | 故障時はソフトによる処理が難しい |
| SSD・NVMe | Sanitize、暗号化消去、対応ソフト | SSDに適した物理破壊 | HDD向け上書き方式を流用しない |
| USBメモリ | 対応ツール、暗号化消去 | 適切な物理破壊 | コントローラー管理領域に注意 |
| SDカード | 対応ツール、初期化 | 適切な物理破壊 | フォーマットと機密情報の消去は目的が異なる |
| 磁気テープ | 対応装置による初期化・上書き | 消磁、物理破壊 | テープ規格と装置の適合性を確認する |
HDDは磁気ディスクへデータを記録する媒体です。正常に動作し、再利用する場合は、専用ソフトによる上書消去を検討できます。
廃棄する場合は、上書消去のほか、磁気消去や物理破壊も選択肢になります。
上書消去を採用する際は、次の点を確認します。
故障して認識できないHDDは、ソフトによる上書消去ができない場合があります。その場合は、磁気消去や物理破壊を検討します。
SSDやNVMeはフラッシュメモリへデータを保存し、ウェアレベリングや予備領域などをコントローラーが管理しています。
そのため、OSから見える領域へ何度もデータを書き込むだけでは、ユーザーが直接指定できない領域を適切に処理できない場合があります。
SSD・NVMeでは、次の方法を検討します。
利用できる機能は、SATA・NVMeなどの接続規格、ドライブのメーカー・型番、ファームウェア、接続方法によって異なります。
「Secure Eraseを実行すれば必ず工場出荷時と同じ状態になる」「Windows 8以降では一律に実行できない」といった断定は避け、対象ドライブの公式仕様と使用するツールの対応状況を確認しましょう。
USBメモリやSDカードも、SSDと同じくフラッシュメモリを利用しています。
個人所有の媒体を再利用する目的であれば、対応ツールやフォーマット機能を利用できる場合があります。ただし、一般的なフォーマットと、機密情報を対象にした検証可能なデータ消去は目的が異なります。
顧客情報、マイナンバー、医療情報、研究データなどを保存していた媒体を廃棄する場合は、ソフトによる処理だけでなく、メモリチップを対象とした物理破壊も検討します。
バックアップなどに利用される磁気テープは、テープの規格や装置に対応した処理が必要です。
再利用する場合は、対応する装置による初期化や上書きを検討します。廃棄する場合は、必要な磁界強度を満たす消磁装置や物理破壊が選択肢になります。
磁気消去装置を選ぶ際は、対象テープの規格に対応しているか、処理能力が十分か、稼働記録を残せるかを確認してください。
パソコンが起動しない場合や、HDD・SSDがOSから認識されない場合でも、内部にデータが残っている可能性があります。
ソフトによる処理ができない媒体では、次の方法を検討します。
故障媒体を自社で分解・破壊すると、記録部分が残ったり、ケガや飛散物が発生したりする可能性があります。機密情報を保存していた場合は、専用装置を持つ専門業者へ相談しましょう。
上書消去とは、記憶媒体の対象領域へ別のデータを書き込み、以前保存されていたデータを一般的な復元手段から読み取りにくくする方法です。
上書きに使用する値には、ゼロ、固定値、乱数などがあります。
ゼロライトは、対象領域へゼロの値を書き込む方式です。処理内容が分かりやすく、上書き後の確認を行いやすいことが特徴です。
正常に動作するHDDを組織内で再利用する場合などに選択肢となります。ただし、ゼロを書き込んだという事実だけで、すべての対象領域が正常に処理されたとは判断できません。
処理後には、エラーの有無や対象範囲を確認し、必要に応じて読み取り検証を行います。
ランダムライトは、対象領域へ乱数データを書き込む方式です。
ゼロライトと同様に、上書き値だけで消去の適切さが決まるわけではありません。対象媒体を正しく認識し、予定した領域へ書き込み、処理結果を検証できることが重要です。
データ消去ソフトには、固定値や乱数を複数回書き込む方式が用意されていることがあります。
複数回上書きを行うと処理時間が長くなります。上書き回数が多いほど、すべての媒体に対して一律に安全性が高まるとは限りません。
媒体に対応していない方法や、処理できない領域がある場合は、回数を増やしても適切な消去にはつながらない可能性があります。
ゼロか乱数か、1回か複数回かという違いだけでなく、媒体への適合性と検証結果を含めて判断しましょう。
データ消去ソフトには、DoD、NSA、米軍、米海軍、Gutmann、VSITRなどの方式名が表示されることがあります。
これらの多くは、固定値や乱数を一定の順番・回数で書き込む旧来の上書きアルゴリズムです。現在の政府機関が一律に採用している現行規格とは限りません。
DoD 5220.22-Mは、データ消去ソフトにおいて、複数回上書き方式の名称として広く使われてきました。
しかし、現在の米国政府機関における媒体サニタイゼーションを一律に定める最新の標準として扱うのは適切ではありません。
製品や調達仕様で「DoD方式」と記載されている場合は、次の内容を確認しましょう。
「DoD方式」という名称だけで、SSDや故障媒体を含むすべてのデータ消去に適しているとは判断できません。
データ消去ソフトに表示される「NSA方式」と、NSAが現在公開している評価済み製品リストは別のものです。
NSAは、NSA仕様を満たすHDD破壊装置、磁気消去装置、ソリッドステート媒体破壊装置などをEvaluated Products Listsとして公開しています。2026年7月時点の公式ページには、HDD破壊装置、磁気消去装置、ソリッドステート媒体破壊装置などの2026年7月版リストが掲載されています。
「NSA認定」「NSA評価済み」と説明された装置を選ぶ場合は、次の点を確認してください。
Gutmann方式は、1996年に発表された、複数の磁気記録方式を想定して合計35回の上書きを行う手法です。
一部のデータ消去ソフトでは現在も選択できますが、現在のすべてのHDDに35回上書きが必要とは限りません。また、SSDに対してHDD向けの多重上書きを行うことは、適切な消去につながらない場合があります。
処理時間も長くなるため、「回数が最も多いから最も安全」と判断せず、媒体と処理目的に適した方法を選びましょう。
| 旧来の方式名 | 一般的な位置づけ | 現在確認したいこと |
|---|---|---|
| DoD 5220.22-M | 複数回上書き方式の名称 | 具体的な処理内容と検証方法 |
| DoD 5200.28-M | 米国国防総省由来とされる旧方式 | 現在の採用根拠と対象媒体 |
| AFSSI 5020 | 米空軍由来とされる旧方式 | 現行要件として指定されているか |
| NAVSO P-5239-26 | 米海軍由来とされる旧方式 | 古いソフト上の選択肢と現行基準を分ける |
| AR 380-19 | 米陸軍由来とされる旧方式 | 現在の組織方針・規格を確認する |
| VSITR | ドイツ政府由来とされる上書き方式 | 方式名ではなく具体的な処理を確認する |
| Gutmann方式 | 35回上書き | 現在の媒体に必要かを判断する |
旧方式が調達条件や社内規程で指定されている場合は、その条件に従う必要があります。ただし、規程自体が長期間更新されていない場合は、現在の媒体やガイドラインに適しているかも見直しましょう。
暗号化消去は、暗号化されたデータを読み取るための鍵を適切に破棄し、対象データへのアクセスを困難にする方法です。
大容量の媒体でも比較的短時間で処理しやすい一方、次の条件を満たしているか確認する必要があります。
ADECはクラウド環境などを対象とした暗号化消去システムの認証制度も設けており、暗号化の仕組みだけでなく、データ保管構成や管理プロセスを審査対象としています。
ATA Secure EraseやSanitizeは、対応するドライブのファームウェア機能を利用してデータを処理する方法です。
利用できるコマンドや処理内容は、ドライブのメーカー、型番、接続方式、ファームウェア実装によって異なります。
確認したいポイントは次のとおりです。
Secure EraseやSanitizeという名称だけで、すべてのSSDへ同じ処理が行われるわけではありません。対象製品の公式情報を確認してください。
NVMe SSDでは、対応製品にSanitize機能が実装されている場合があります。
処理内容や利用可能な機能は製品によって異なるため、NVMe SSDのメーカー仕様、使用するツールの対応状況、処理結果の確認方法を照合します。
法人利用では、コマンドを発行した記録だけでなく、正常終了、エラー、対象媒体のシリアル番号を記録できるかも確認しましょう。
磁気消去は、専用装置から強い磁界を加え、HDDや磁気テープの磁気記録を読み取りにくい状態にする方法です。
OSが起動しないHDDや、ソフトから認識できないHDDにも利用できる場合があります。一方、フラッシュメモリを使用するSSD、USBメモリ、SDカードには使用できません。
磁気消去装置を選ぶ際は、次の項目を確認します。
物理破壊は、穿孔、圧壊、破砕、細断などによって記憶媒体を使用不能にし、データの読み取りを困難にする方法です。
媒体の外装を傷つけるだけでは、内部の記録部分が残る可能性があります。HDDでは記録面、SSDではメモリチップを適切に処理できる方法を選ぶ必要があります。
物理破壊時には、次の点を確認しましょう。
ADECは、データ適正消去実行証明協議会の略称です。
データの適正な消去方法を調査・研究し、技術的な基準を策定するとともに、適正な消去が実行されたことを証明する第三者的な制度の普及を目的としています。
ADECの主な認証には、次のものがあります。
ADECの消去技術認証では、媒体の種類ごとに実機検証を行う仕組みが設けられています。HDDとSSDの両方に対応する場合も、デバイス種別ごとの認証が必要とされています。
消去プロセス認証を取得した事業者は、ADECによる第三者消去証明書を発行できる場合があります。認証では、現地審査を含め、実際の作業フローや作業場所が確認されます。
JITADは、IT資産の適正な処分、リユース、リサイクルを推進する業界団体です。旧称のRITEAから、一般社団法人日本ITAD協会へ名称が変更されています。
JITADでは、PC内蔵HDDのデータを適切に抹消するソフトウェアなどに対して資格を付与する制度を設けています。認定製品は、公式サイトの認定事業ページで確認できます。
認定・資格は製品選びの参考になりますが、実際に処理する媒体、製品バージョン、作業方法が資格対象と一致しているかを確認する必要があります。
ADECなどの団体へ加盟していることと、その企業が提供するすべてのソフト・サービスが認証されていることは同じではありません。
ADECの公式情報でも、会員用ロゴ、認証消去ソフトウェア用ロゴ、認証消去サービス事業者用ロゴが分けられています。
業者や製品を確認するときは、次の違いを分けて確認しましょう。
ADECの会員・認証情報は公式一覧で確認できます。会員区分と、消去技術・消去プロセスの認証は分けて掲載されているため、それぞれを照合しましょう。
最初に、端末や記憶媒体へ保存されていた情報の機密性を整理します。
保存情報の機密性が高いほど、より強い処理水準だけでなく、作業場所、立ち会い、輸送、証明書などの管理も重要になります。
媒体を正しく判別しないまま方式を決めると、磁気消去をSSDへ適用しようとしたり、HDD向けの上書きをSSDへ繰り返したりする可能性があります。
同じ媒体でも、処理後の扱いによって適切な方法は異なります。
磁気消去や物理破壊を行うと、原則として媒体を再利用できません。再利用の必要性を先に決めてから方式を選びましょう。
情報の機密性、媒体、処理後の流通範囲から、Clear・Purge・Destroyなどの考え方を参考に必要な水準を決めます。
| 条件 | 検討する処理 |
|---|---|
| 組織内で再利用する正常なHDD | 上書消去と処理後の検証 |
| 社外へ売却・譲渡するHDD | 媒体に適したPurge相当の処理や認証ソフト |
| 再利用するSSD | Sanitize、暗号化消去、SSD対応ソフト |
| 故障したHDD | 磁気消去または物理破壊 |
| 故障したSSD | SSDに適した物理破壊 |
| 機密媒体を廃棄する | Destroy相当の処理と証跡保存 |
| リースPCを返却する | 契約・社内規程に沿った処理と証明書 |
必要な処理水準を満たせるソフト・装置・業者を比較します。
確認するポイントは次のとおりです。
予定した処理を実施しただけで完了とはせず、結果を確認します。
消去結果は、資産台帳、回収記録、廃棄記録などと紐づけて保存します。
証跡の保存期間は、社内規程、契約、監査要件などを踏まえて決めましょう。
証明書が発行されるだけで、あらゆる情報漏洩リスクを防げるわけではありません。証明書に記載された端末と、実際に処理した媒体を照合できることが重要です。
A. データ消去の規格という言葉には、組織が処理方法を選ぶためのガイドライン、媒体を処理する技術規格、上書きアルゴリズム、第三者認証制度などが含まれます。
NIST SP 800-88、DoD方式、ADEC認証は役割が異なるため、同じ種類の規格として単純に比較しないことが重要です。
A. 単一のデータ消去方式ではありません。NIST SP 800-88は、情報の機密性、媒体、再利用の有無などに応じて、組織が適切なサニタイゼーション方法と管理策を選ぶためのガイドラインです。
「NIST準拠」と表示された製品やサービスでは、参照する版、対象媒体、具体的な処理方法、検証内容を確認しましょう。
A. Rev.2は2025年9月に公開され、Rev.1を置き換えました。Rev.2では、情報の機密性に応じた媒体サニタイゼーションプログラム、方法の選定、検証、記録、外部委託管理など、組織的な管理が重視されています。
A. 保存情報の機密性、HDD・SSDなどの媒体、再利用するか、社外へ出るか、故障しているかを踏まえて選びます。
同一組織内での再利用と、機密媒体の社外廃棄では必要な処理水準が異なります。社内規程や契約で指定された要件も確認してください。
A. データ消去ソフトでは、複数回上書き方式の名称として現在も使われています。ただし、現在の米国政府機関における媒体サニタイゼーションを一律に定める最新の標準として扱うのは適切ではありません。
調達仕様などで指定されている場合は、方式名だけでなく、具体的な書き込み回数、対象範囲、検証方法を確認しましょう。
A. 必ずしもそうとは限りません。媒体に対応していない方法や、ツールから処理できない領域がある場合は、回数を増やしても適切な消去にはならない可能性があります。
上書き回数よりも、媒体への適合性、処理範囲、エラーの扱い、処理後の検証を確認することが重要です。
A. はい。HDDでは上書消去、磁気消去、物理破壊などを検討できます。一方、SSDではウェアレベリングや予備領域があるため、Sanitize、暗号化消去、SSD対応ソフト、適切な物理破壊などを検討します。
SSDには磁気消去を使用できません。
A. 同じとは限りません。ドライブが対応するコマンド、処理内容、対象領域は製品や規格によって異なります。
名称だけで判断せず、対象ドライブのメーカー仕様と、使用するツールが実行する処理を確認してください。
A. NSAが定める仕様を満たし、公式のEvaluated Products Listsに掲載された磁気消去装置や破壊装置などを指す場合があります。
「NSA方式の上書きに対応するソフト」とは別のものです。装置の製品名・型番と、現在の公式リストを照合しましょう。
A. 同じではありません。ADECへ加盟する会員企業であることと、消去技術や消去プロセスの認証を取得していることは別です。
使用するソフト、対象媒体、作業拠点、認証番号、有効期間を公式一覧で確認しましょう。
A. JITADが定める評価基準に基づき、PC内蔵HDDなどのデータを適切に抹消するソフトウェアとして資格を付与された製品です。
認定対象となる製品、バージョン、媒体を公式情報で確認し、実際の運用要件に合うか判断してください。
A. すべてのケースで法律上必須になるとは限りませんが、法人、官公庁、医療機関、教育機関、リース返却などでは、作業記録として重要です。
証明書には、対象媒体のシリアル番号、資産管理番号、処理方法、作業日時、使用したソフト・装置、処理結果などが記載されているか確認しましょう。
データ消去の規格や方式には、NIST SP 800-88、DoD、NSA、ADEC、JITADなどさまざまな名称がありますが、それぞれ役割が異なります。
重要なのは、最も上書き回数が多い方式を選ぶことではありません。保存されていた情報の機密性、HDD・SSDなどの媒体、再利用・売却・返却・廃棄のどれに該当するかを整理し、適切な処理水準を選ぶことです。
さらに、処理を実行するだけでなく、対象端末、使用した方式、処理結果、エラーの有無を検証し、必要に応じてログや消去証明書を保存する必要があります。
自社で規格や媒体に適した方法を判断できない場合や、複数種類の媒体、大量端末、故障媒体を処理する場合は、上書消去、暗号化消去、磁気消去、物理破壊、証明書発行に対応する専門業者へ相談しましょう。
※2022/4時点公式HPより
2022年4月時点で「データ消去」で検索して公式サイトが表示される上位35社をピックアップ。 消去証明書の発行または第三者機関の認定があるデータ消去サービス・販売企業の中から以下の基準で選定
アドバンスデザイン:全ての消去方法に対応。データ復旧会社の消去サービスを提供
ブランコ・ジャパン:消去したデバイス数が最多2.5億台以上(2022年6月公式HPより)
日東造機:物理破壊装置の業界シェアNo1(※)参照元:日東造機(http://nittoh.co.jp/db50pro.html)2022年6月時点
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| アドバンスデザイン | ブランコ ジャパン |
⽇東造機 | ||
|---|---|---|---|---|
| 販売 | データ消去ソフト | 〇 | 〇 | - |
| 磁気データ消去装置 | 〇 | - | - | |
| 物理破壊装置 | 〇 | - | 〇 | |
| データ消去サービス | オンサイト対応 | 〇 | 〇 | - |
| オフサイト対応 | 〇 | - | - | |
| レンタル | データ消去機器レンタル | 〇 | - | - |
| 公式サイト | ||||