データ消去といっても、その方法にはいくつか種類があります。ここでは代表的なデータ消去の方法として物理破壊・磁気消去・上書消去の3つを挙げ、それぞれの特徴についてまとめてみました。どの方法が適しているのか、迷っている方の参考になれば幸いです。
上書消去とは、データ消去専用のソフトを用いてHDDの記憶領域すべてに上書きを施す方法。上書きするのは乱数や固定データといった意味をなさない数値で、これにより記憶領域上に書き込まれていたデータを消滅させます。この方法で消去されたデータは復元ソフトでも復元できなくなりますが、消去後のHDDは再利用できるのが特徴です。
上書消去はセキュリティレベルによってさまざまな方式があり、必要な上書き回数も変わってきます。他の方法と違ってHDDを再利用できるという部分は大きなメリットですが、もちろんデメリットもあるのできちんと確認しておきましょう。
磁気消去とは、強力な磁気を使ってHDDのデータを消去する方法。HDDは磁気の向きを変えることで記録を行いますが、磁気を照射することでその向きをすべて一方向に整え、データを消去するという仕組みです。磁気消去には専用の磁気データ消去装置が必要であり、一般的な磁石などでは代用できません。
磁気データ消去装置にもさまざまな種類があり、磁気を照射する方向も水平・垂直・斜め方向とさまざま。とくに近年のHDDは強力に保存されているものが多いため、より強い磁力を照射できる斜め方向からの照射が注目されています。こういった情報も踏まえつつ、磁気消去のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
物理破壊とは、パソコンやHDDなどの記憶媒体を物理的に破壊する方法です。パソコンを分解してHDDを取り出し、専用の装置を用いて粉砕・穴をあける・細断するといった処置を施します。保存されているデータを完全に消去するワケではありませんが、物理的にデータを引き出せない状態にすることで、情報漏洩を防ぐことが可能となります。
物理破壊は、いくつか種類があるデータ消去法の中でも、正しく行われればかなりの精度が期待できる方法です。この物理破壊のメリット・デメリットについてまとめてみましたので、情報をチェックしておきましょう。
※2022/4時点公式HPより
2022年4月時点で「データ消去」で検索して公式サイトが表示される上位35社をピックアップ。 消去証明書の発行または第三者機関の認定があるデータ消去サービス・販売企業の中から以下の基準で選定
アドバンスデザイン:全ての消去方法に対応。データ復旧会社の消去サービスを提供
ブランコ・ジャパン:消去したデバイス数が最多2.5億台以上(2022年6月公式HPより)
日東造機:物理破壊装置の業界シェアNo1(※)参照元:日東造機(http://nittoh.co.jp/db50pro.html)2022年6月時点
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