HDDには個人情報や金融情報、ウェブサイトで用いられる情報など多くの情報が残っています。パソコンをそのまま廃棄してしまうと、それらのデータを盗まれて個人情報が悪用されてしまうリスクがあるため注意が必要です。パソコンのデータは画面上から消えていても、HDDには残ってしまうものです。ここでは、HDDの廃棄方法について解説します。
HDDは自治体によって燃えないゴミ、資源ごみとして処分することが出来ます。小型家電回収ボックスを用意している自治体もありますので、今住んでいる自治体の廃棄方法について調べておくと良いでしょう。
ただし、ただ廃棄するだけではデータを盗まれるリスクが残っています。ごみとして処分する前に、データを完全に消去することが大切です。
パソコンや家電量販店ではパソコンごと回収してくれることがあります。家電量販店ではパソコンを下取りし、買換える際の費用を抑えられることもあるのでチェックしておきましょう。
メーカーや家電量販店でパソコンを処分、引き取ってもらう場合は、有料でデータの消去を行っているケースがあります。データを完全に消去してもらうことができますから、ぜひ依頼しておきましょう。
リサイクルショップでパソコン、HDDを引き取ってくれることがあります。ただし、この場合は転売されて他の人が利用する前提となりますから、完全にデータが消去されていなければいけません。買取時のデータ消去に対応しているリサイクルショップもありますので、そのようなところを選ぶと良いでしょう。
自力でもデータを消去できますが、失敗すると変にデータが残る恐れがあるので気を付けなければいけません。
不用品回収業者は、様々な不用品を引き取ってくれます。HDDはもちろん、他にも不用品があればまとめて回収してもらえるので便利でしょう。
しかし、不用品回収業者の中には違法なごみ処理や高額な費用請求などトラブルになるケースも少なくありません。確実にデータを消去してもらえるかどうかも含め、信頼できる業者を選定する必要があります。
HDDを廃棄する際には、必ずすべてのデータを完全に消去するようにしましょう。HDDには、氏名や住所、電話番号などの個人情報だけでなくクレジットカード番号、金融機関の口座番号などが残っている場合もあります。
また、インターネットサイトにID・パスワードを入力することがあれえば、それらの情報も残っていると考えてください。ネットショッピングの購入履歴、インターネットの検索履歴などがチェックされれば、趣味・嗜好が知られてしまうリスクがあるのです。
さらに、HDDを廃棄する際に初期化するだけでは不十分なこともあります。初期化してもデータが復元できてしまう恐れがあるため、確実にデータを消去し、適切に廃棄するようにしましょう。
HDDのデータ消去方法として、データ消去専用ソフトを使用する方法があります。自宅で簡単に作業できるだけでなく、フリーソフトもあるため費用を抑えられるのもメリットです。有料ソフトでも5,000円程度で手に入れることができるでしょう。
ただし、データ消去ソフトは種類によりデータの消去方法・精度が異なるため、確実に消去するために適切なソフトを選ぶことが大切です。
データ消去ソフトは、HDD本体が壊れている場合は使用できません。
HDDを物理的に破壊しても、中のデータを消去することができます。これは消去すると言うより、破壊することで中身を確認不可能にするというものです。個人情報の流出を防ぐことはできるでしょう。
ただし、物理破壊はただHDDを壊せば良いと言うわけではありません。HDDのプラッタと呼ばれるデータが保存された部分を破壊しなければ、データを読み取ることが出来てしまいます。ハンマーで破壊する、水に沈めるという方法で物理破壊はできないのです。
強引に破壊しようとすると、破片でケガをするリスクもあります。HDDを破壊する際には専用の機械を使うなどすると良いでしょう。
特殊な装置で強い磁気を照射することでHDDの磁気信号を破壊する方法です。専用の機器が必要となり、自宅で行うことはできません。磁気消去をしたHDDはもう利用することはできませんが、見た目でデータを消去したかどうかが分からないので確認することが必要となります。
電磁消去は、起動しないHDDでも行うことができること、瞬時にデータを消去できることが大きなメリットとなります。物理破壊と磁気消去、といった組み合わせに対応している業者もあります。一方で、磁気消去は再利用できないため廃棄するしかありません。また、最近は磁気を遮蔽するような構造のものも増えており、確実にデータが消去されないものもあります。
※2022/4時点公式HPより
2022年4月時点で「データ消去」で検索して公式サイトが表示される上位35社をピックアップ。 消去証明書の発行または第三者機関の認定があるデータ消去サービス・販売企業の中から以下の基準で選定
アドバンスデザイン:全ての消去方法に対応。データ復旧会社の消去サービスを提供
ブランコ・ジャパン:消去したデバイス数が最多2.5億台以上(2022年6月公式HPより)
日東造機:物理破壊装置の業界シェアNo1(※)参照元:日東造機(http://nittoh.co.jp/db50pro.html)2022年6月時点
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